2008年01月06日

[MASAO] 古き良きHIPHOP pt22

今回紹介する楽曲は、新譜ですが古さ、90年代を感じる楽曲です。

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J-Love Archives Straight Out The Vaults Vol.4

古くは90年代初期からNew YorkはQueensレペゼンのアーティストを幅広く手掛けていたDJ/プロデューサー、Queens Finestの1人 J-Love。

J-Loveによる人気EPシリーズ「Straight Out The Vaults」の最新作となる第4弾。
第2段は、DJ Premierが手掛けた歴史的名作として知られる「Return Of Crooklyn Dodgers」使いの『Return Of The Theodore Unit』がヒップホップ・ジャンキーから注目を集めましたが、第4段は、Side-B収録の『U Like My Style Remix』、フィーチャーされているのは2008年2月に9枚目のアルバム「Nigger」をリリース予定のNas。

90年代初頭の良質なインディペンデント・ヒップホップの空気を彷彿させる荒々しくも疾走感溢れるハードでエッジの効いたキックに、ウワモノとして唸るエレキの高音が抜けていく。 このプロダクションに、Nasの卓越したスキルで落としていくライミングがマッチし、ヒップホップの持つ格好よさが集約された楽曲に仕上がっている。 

Side-Aには、2002年にプロモオンリーでリリースされた「Chisel」のRemix、Killah Priestをフィーチャーした哀愁チューン「Gun for Gun」を収録。


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[MASAO] Best of 2007 Hip Hop Album

遅くなりましたが、2007年のBest Hip Hop Albumを独断と偏見で選ばせていただきました。

2007年を振り返ると、DJ KAZUYAがコラム「デジタルとアナログ」で書いているように、アナログからデジタルへと本格的に切り替わり、"定着"していくのを感じました。

デジタル時代への移行は凄まじい速度で進行し、MySpace、Mixi、YouTubeを利用した新しいビジネス・モデルが音楽業界のプロモーション等に影響を与えるようになり、デジタル配信の普及と共に「聴き手が選択するメディアで音楽を聴く」時代への切り替わりが定着化し、アルバム単位で音楽を楽しむことが減り、曲単位で音楽を楽しむことが主流になったのではないかと思います。 この影響かアルバム単位として楽曲、プロデューサー、客演陣の起用に纏まりの無い作品が目立ち、1曲1曲としてはクオリティーが高くとも、全体として、纏まりのない印象を受け物足りなさが残る作品が増えたと感じています。

これに反し、デジタル時代の成功例として、クラブシーンを賑わせ、Billboard Hot 100にて7週連続1位を記録した「Soulja Boy / Crank That (Soulja Boy)」といったヒットが生まれるなど、無名であったアーティストが脚光を浴びるチャンスが増えた事は、音楽業界においてマイナスではなく今後に期待できるのではと感じさせてくれます。


それでは、例の如くBest 10を紹介したいと思います。
(※タイトルリンクは、amazonの商品ページとなります。画像は、ジャケットとなります。)


#10
Chamillionaire / Ultimate Victory
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#9
Kanye West / Graduation
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#8
Turf Talk / West Coast Vaccine
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#7
UGK/ Underground Kingz
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#6
Percee P / Perseverance
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#5
Devin the Dude / Waiting to Inhale
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#4
Talib Kweli / Eardrum
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#3
Lupe Fiasco / The Cool
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#2
Jay-Z / American Gangster
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特集記事

#1
Blue Scholars / Bayani
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RA Scionとのユニット、Common Marketとして2006年には名曲「Connect For」を含むアルバム「Common Market」をリリースしたサンプリングを中心としたジャジー&ソウルフルなプロダクションを得意とするDJ/producerのSabziとシアトルのアジア系MC、Geologicからなるヒップホップ・デュオBlue Scholars(ブルー・スカラーズ)。 本作品は、彼らの2ndアルバムとなります。 リリース先は、レーベル復活のアナウンスからなかなか活発な動きの見られなかったアングラ老舗Rawkus。 
Jazzyなサウンドとコンシャスなラップが織り成す秀逸な美しい音楽を堪能できます。 
アルバムタイトル「Bayani」はタガログ語で英雄を意味しており、1999年に、シアトルで行われたWTO(世界貿易機関)閣僚会議での歴史的な反WTOデモ「Battle in Seattle」をテーマにした「50 Thousand Deep」など、深い意味を有するリリックが多く収録されています。
全体を通して何を伝えようとしているのか聴いて欲しい1枚です。

1DJ &1MCの絶妙なバランスが美しい心地良くも力強い2007年のジャジー・ヒップホップの名盤です。


■ 番外

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Sa-Ra / The Hollywood Recordings

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Thes One / Lifestyle Marketing


Mike Jones  The American Dream.jpg
Mike Jones / The American Dream

Common  Finding Forever.jpg
Common / Finding Forever

Coughee Brothaz  Waitin' Our Turn.jpg
Coughee Brothaz / Waitin Our Turn

Scarface  Mada.jpg
Scarface / MADE

Ghostface Killah  The Big Doe Rehab.jpg
Ghostface Killah / The Big Doe Rehab

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Prodigy / Return of the Mac

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Sean Price / Jesus Price Supastar



posted by EXPLOSION at 19:19 | Comment(2) | TrackBack(0) | MASAO




2007年01月19日

[32]#15-Hip Hop 101

まぁ、今更からもしれませんが、全国3200万人の音楽好きの皆様、改めまして……あけおめこ とよろ!はい、そこ細かいとこツッコまない!
 
というわけで、年末年始の楽しく充実した日々から一転、Make Moneyに勤しむ日々なわけですが、2007年早々、ある意味ではとんでもないレコードを捕獲してしまったのでサクっとご紹介したいと思います。
 
●Grandmaster Male Mel"Hip Hop 101"
 
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ぐらんどますたー・めり・める。ひらがなにするとメチャクチャ弱そうですが、この人の名前は最早生きる伝説でしょう。 
 
詳しく書いていくと長くなりますし、自分もリアルタイムじゃないので割愛しますが、今も繰り返しネタとして使用される"White Line"や"The Message"等のClassicを放ったのは80年代のこと。それなのに、20年の月日が経っても「新譜」を出してしまうこのやヴぁさ。男臭い。
 
しかも、今回紹介するSingleは1月に予定されているNew Albumからの先行Cutなんですが、アルバム・タイトルなんて、「Muscles」ですよ、「Muscles」。その看板に嘘偽りなし、年齢を重ねても衰えることのないとんでもない筋肉を身にまとい放つのが、このSingleであります。男臭い。
 
※最新のめり・める先生の筋肉美は公式サイトにて→http://www.melemel.net/(Pc Only)
 
その"The Message"の続編とおぼわしき"M-3"はサクっと無視ですが、問題はB-1に収録された"Hip Hop 101"ですよ。
 
All NaturealのアングラClassicに"Hip Hop 101 History"なんてのもありますが、あちらがTrackチェンジを核とするなら、めり・める先生のこちらはクラシック・フレーズの数珠繋ぎ状態!
 
序盤、もう誰がそもそものオリジナルかも分からない程の超ド定番ラインの数々から、出るわ出るわの名言・名フレーズのオンパレード。
 
例を挙げればキリがないんですが、分かりやすい所だけでも、例えば、Black Sheep"Choice is Yours"のアレやNaughty By Natureの"へーいほー♪"、RakimやLLなどなど……自分以降の後継者達のクラシック・フレーズをこれでもかとコピーしてかましてます。
 
し・か・も!
 
Trackは、Nasも"Hip Hop Is Dead"でチョコっと挟みこんだのが記憶に新しい"Apache"を組み換え、そこにRhymestar"B-Boyイズム"のあのIntroのホーンネタ(="Just Begun")という、いうなればHip Hop国家の国歌的な内容
 
いたずらに「やっぱり昔のHip Hopは良かった」なんて言うつもりはサラサラありません。今のHip Hop、そんな頑固なことじゃ楽しめないので。でも、やっぱ、こういうB-Boyなことをされると、単純に飛ばされますな。
 
絶対に話題にならないでしょうが(笑)、どのフレーズからあの曲に繋いでみようか?と想像ははてしなく広がります。あぁ、なんてHip Hop。
posted by EXPLOSION at 00:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 32




2006年12月16日

[32]#14-Spring Groove 2007

正直、「こんなすげぇことが本当に来年以降も続くのか?」とすら思ってました。

……ごめんなさい。

Spring Groove 2007やヴぁいことになってます。


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2006年4月2日、↑こんな奇跡の場面に立ち会えた時も失禁モノでしたが、個人的には、来年の方が全然やヴぁいことが判明。

だって、12月13日に第1弾が発表された時点で、既にこれだよ、これ↓。

●「Food&Liquor」が2006 My Best Hip Hop AlbumのLupe Fiasco

●"Krunk Krunk"が2006 My Best Hip Hop Singleの10枚の中に入るAk'sent

●問答無用、蟹江


で、今日発表された第2弾で名前が挙がったのが……

 

映画『Block Party』back again……Lauryn Hill

もう、この時点で、どう考えてもチケット代の10000円でお釣りが来るじゃん。しかもまだまだアクトは増えるわけだし(逆に、↑の面子に関しては、出演がなくなるのだけは勘弁して欲しい…)。凄過ぎる。 

そんな「Spring Groove 2007」の更に詳しい情報は公式ページにて要チェキで!

 
http://www.springroove.com/index.html(PC Only)
posted by EXPLOSION at 03:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 32




2006年11月21日

[32]#13-映画『Block Party』でグダグダと

すっかり冬ですね。寒い。なのに先日、一人で映画『ワールドトレードセンター』を今更ながら見てきました(寂)。

"9.11"の現場に遭遇した警察官2人とその生還を待ちわびる家族を軸にした実話に基づく映画。その内容の詳しい説明&感想は省きますが、随分前に見た『ユナイテッド93』同様、一番強く思ったのはバカみたいに単純だけど、 「アメリカ人って、すげぇな」 ってこと。

Jay-Zが「The Blue Print」を正にその"9.11"にリリースした過去から考えたら「あれ、もうそんなか」って考え方も出来なくはないですが、なんてったって、まだ5年前ですよ?

遺族を始め、色々な思惑や感情がぶつかりあうだろうに、それを映画にしちゃうって。同じことを日本で、例えば地下鉄サリン事件をモチーフにした映画なんて、想像しにくいしなぁ。

さて。

ワールドトレードセンターはロウアー・マンハッタンに聳え立っていたわけですが、同じくニューヨークの、場所はブルックリンで、2004年9月18日に開催された一夜限りのBlock Partyがあったそうです。

そのParty当日だけではなく、そこに至る過程をも含めてを追ったドキュメンタリー映画が『BLOCK PARTY』

 
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その内容はと言えば……以前のMASAO氏の記事を参照下さい、と、逃げつつw、日本でも先々週末から公開されているので、Bな紳士淑女の皆様は早速のチェキをしたものと思って=ネタバレ全開で諸々の感想なんかを参ります。

の前に、まず大前提として、この映画、Live映像がメインというよりも、その準備段階を追う方に重きを置いているんですね。実際、Commonなんて、映像の中には幾度も登場しますが、まるまる1曲を歌う図はありませんし(でも、実際は"i used to love h.e.r."とか歌ってた、と、2004年に現地に居合わせた方から伺いました)。それでも、


 


●Central State Univ.のマーチングバンドが"Jesus Walk"を演奏する中を入場する蟹江の威風堂々たる姿。

●コンシャス色強いRapper陣の中でもベクトルの違いが異彩を放つDead Prez(懐!)が放つ"レクサス or ジャスティス!"のShout。

●アフロがヅラだったw&観客席にダイヴしちゃうというクールなイメージと裏腹な動きが拝めるErykah Baduによる"Back In The Day"の鋭利な叙情。

●個人的には動いている図を初めて見たJill Scottのドえれぇ歌声(でも、本調子じゃないか?)。

●そんなBaduとジルスコジルスコによるRoots"You Got Me"(もちろん後ろのドラムはRootsのクエスト・ラヴ)。

●Mos Defの"Umi Says"にTalib Kweliの"Get By"、そのお互いに顔をのぞかせるBlack Star揃い踏み的な図

●事前情報では把握してなかったBig Daddy KaneKool G Rap辺りが飛び出して来た時にはブチあがり。

 


…・・・と、駆け足的な映像群の中からチョコチョコPick Upしてもこんなに盛り沢山(まぁ、リリックにまで字幕があるのはどーかと思うが……)

でも、一番ブチあがったのは、"Nappy Headz"のRemix Radio Edit同様に、アカペラからWyclefが登場し、すかさずPrazも参戦、そして…… 

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Laurynが降臨した時(涙)。劇場内、分かっていたくせに「ぅぉぉ」って声が聞こえましたw

どうもColumbia音源は権利の問題で演れなかったようなのですが、それでも、その後の"Killing Me Softly With His Song"が聴けたので無問題(濡)。

時に涙ぐみながら熱唱するLauryn。

「(観客に向かって)何してた?ワタシが何してたって?アレよ」とステージ裏の愛息・ZIONを指差すLauryn。

なんか色々な奇行っぷりや噂も飛び交いますが、やっぱりアナタは最高です。

※ちなみに、特別鑑賞券には特製・Laurynキューピー人形が付いていたようです。これね↓。まったく似てないしw 

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と、ここまで読んだ方は、「ぜんぜんLive多いじゃん」と思うかもしれませんが(映画観る前の自分もそうでした)、メインはやはり、リハーサルの場面のクロスオーバーを含めた"その日"に至るまでの過程の様々。

その様々は面倒なので書きませんが、Dave Chappelleって人は、本当にHip Hopが好きなんだなぁ、と言うか、自虐的とすら思えるそれらのギャグの数々を含め、すげぇ黒人アイデンティティを誇りにしてるんだなぁ、と感じましたね。

だからこそ、どこかの施設でピアノを引きながら、「なんでも白人のせいにするな、自分で勝ち取れ!」とマーチングバンドの子(は、もちろん黒人)の目をみつめながら語りかけるWyclefの図に重みが増すわけですな。

途中、音楽家とコメディアンの相似性を語るDave Chappelleにもフムフム。熱い。熱過ぎるぜ、Dave Chappelle。


と言うわけで、全国各地でこれから順次公開される模様の『Block Party』、是非ともご鑑賞下さいませ♪
posted by EXPLOSION at 23:24 | Comment(0) | TrackBack(3) | 32




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